2026年度 中部支部|第2回研究会

2026年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2026年12月5日(土)13:30開始
会場:オンライン(Zoom)
担当校:名古屋文化短期大学

◎研究会スケジュール
13:20 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 ~ 14:35 研究発表(2件)
 休憩
14:50 ~ 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ


◎招待講演

『韓国ニュース映画の歴史的軌跡、そして日本との関係性』
 ハム・チュンボム (咸忠範)|韓国映像大学 映画映像学科教授

要旨:
1990年代まで韓国の観客は自分が選んだ映画を鑑賞する前に、『大韓ニュース』というタイトルのニュース映画を見なければならなかった。政治界の動向や経済・社会・文化分野のさまざまなイベント、国内外の各種事件や事故に関するニュースなどを収めたフィルムは、国家機関によって1週間または2週間の間隔で定期的に制作され、全国の映画館に配布された。注目すべき点は、韓国で初めてニュース映画が制作され、強制上映制度が導入されたのが植民地末期であり、したがって当時の日本映画界からほぼ絶対的な影響を受けたという事実である。その後、解放と戦争、産業化および民主化を経て様相は少しずつ変化したが、韓国におけるニュース映画関連のシステムおよびパターンは、導入初期の基調が概ね維持された。この講演を通じて日本映像学会会員の皆さんと韓国ニュース映画の歴史的軌跡についての知識を共有するとともに、日本との関係性をめぐる意見を交換して議論を深めていきたい。

略歴:
韓国・ソウルの漢陽大学演劇映画学科卒業。漢陽大学で映画学博士号を、高麗大学で文学博士号を取得し、ソウル市立大学では歴史学専攻の博士課程を修了。
高麗大学日本研究センターの研究教授、名古屋大学大学院文学研究科の客員研究員、漢陽大学現代映画研究所の研究教授を経て、現職。
現在、韓国映画学会副会長兼編集委員長、韓国日本学会編集委員、韓国劇芸術学会編集委員を務める。2027年に韓国映画学会の会長に就任予定。専門分野は、韓国映画史、北朝鮮映画史、日本映画史などを網羅する東アジア映画史。


◎研究発表(2件)

トランスアジア的孤児意識の変容——許鞍華『客途秋恨』における主体の分裂と再構成
羅霄怡 | 独立研究者
要旨:
本発表は、許鞍華(アン・ホイ)監督の映画『客途秋恨』(1990)における多元的なアイデンティティ生成を「トランスアジア的孤児意識」という観点から再考するものである。単一の故郷に包摂されない主人公曉恩の越境経験や母娘関係の変容を分析し、歴史の亀裂の中で脱中心化された主体が、他者や社会へ向かう映像実践へとどのように展開していくのかを論じる。

デジタルゲームの資料論的考察
―ゲーム作品とプレイの関係からみる「中間生成物」の位相―

尾鼻 崇 | 情報科学芸術大学院大学 博士後期課程
要旨:
近年、デジタルゲームの制作過程で生じる「中間生成物」にも関心が向けられている。本発表では、デジタルゲームにおける作品の成立と、実行環境およびプレイヤーの操作によって生じる個別のゲーム実践とを区別し、両者に関わる資料の位置づけを検討する。その上で、「中間生成物」は対象固有の属性ではなく、参照する過程・到達点・後続成果物との関係によって定まることを示し、ゲーム作品とプレイの関係を捉えるための視座を提示する。


◎補足情報

日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:オンライン(Zoom)
時間:12:30 – 13:00

◎中部支部会員以外の方へ

参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
https://forms.gle/hWKvkn2hTeZB5zxW7

◎問い合わせ
 jasias.chubu@gmail.com