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2012年度 中部支部第2回研究会

Posted in 研究会 on 11月 29th, 2012 by admin – コメントは受け付けていません。

日時:12月7日[金]18時~20時30分(研究会後、懇親会)
会場:名古屋市立大学芸術工学部(会場,北千種キャンパス)、管理棟3階A305教室。http://www.nagoya-cu.ac.jp/sda/1015.htm

■スケジュール
18:00~ ・第一部:
ゲスト発表者:マイケル・クランドール(Michael Crandol)氏
        (ミネソタ大学博士後期課程/名古屋大学)
タイトル:「中川信夫監督『東海道四谷怪談』(1959年):怨霊と象徴」

・発表要旨
 「四谷怪談」は、日本で最も有名なゴースト・ストーリーゆえに、日本映画史上何度も作品化されてきた。その中で最も高く評価されているのは1959年に新東宝が製作・配給した中川信夫監督の『東海道四谷怪談』だが、それは一体なぜだろうか。
 まず、「四谷怪談」という怪談の由来と変化に関して簡単に説明し、次に、中川監督作品以前に作られたものについて検討し、最後に中川監督の『東海道四谷怪談』の分析を試みたいと思う。特に登場人物の中で、お岩の幽霊が、本物の恐ろしい怨霊としても、また、主人公の内面的な罪の象徴としても同時に描写される点に注目する。どのような方法で中川監督はその効果を獲得したのか。これについて考えるために、中川監督によるバージョンの三年前に同じ新東宝スタジオで撮影された毛利正樹監督の『四谷怪談』(1956年)と比較する。特にお岩の幽霊が出てくる場面の形式的要素を比較すれば、中川監督の『東海道四谷怪談』が単なる怪奇娯楽ではなく、興味深いホラー映画と呼ぶに値すると発表者は考える。

18:30~ 質疑応答
18:45~ 休憩

19:00~ ・第二部:
講演 中沢あき氏(映像作家、オーバーハウゼン国際短編映画祭キュレーター)
講演タイトル:「オルタナティブな映像作品と社会の関係及び、非商業的映画祭の役割ー独・オーバーハウゼン国際短編映画祭の一例」

・講演要旨
 1954年に創設されたオーバーハウゼン国際短編映画祭(Internationale Kurzfilmtage Oberhausen)は、様々な形式やジャンルを超え、短編映画の独自性を紹介してきた映画祭であり、また映像作品の前衛性や実験性に特に注目することで知られる。インターナショナル、キンダーフィルム、ドイツ国内など複数のコンペティション枠及び、テーマプログラム、作家特集プログラムなど、作品数にして約200本が5日間に渡って上映され、観客動員数は毎年1万7~8千人程。ドイツの映画史にも重要なマイルストーンであるオーバーハウゼン宣言が行われた映画祭でもある。
 カンヌやベルリンとは違い、決して商業的な方向性にあるとは言えないこの映画祭が、市や州からの大きな公立の助成を受けながら運営を続けているのは何故だろうか。ドイツの社会における文化思想をヒントとして、映画また芸術文化と社会の関係性を、欧州でのオルタナティブ文化を巡る現状に触れつつ報告する。

20:00~ 20:30 ディスカッション
21:00~ 懇親会

以上。