2024年度 中部支部 第1回研究会

2024年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2024年10月19日(土)13時30分より
会場:名古屋大学大学 全学教育棟 本館北棟 406室
〒464-8601 名古屋市千種区不老町

◎研究会スケジュール
13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
 休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
 休憩
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)

 -  終了後 別会場にて懇親会を予定 –

◎招待講演
Shooting Mothers──ポスト・パンデミック時代の中国インディペンデント映画と新たな創造のプラットフォーム
秋山 珠子氏

要旨:
中国におけるメディアや芸術への規制が強化される中、かつて隆盛を誇った中国インディペンデント映画は、公的言説から排除され、その存在は非常に見えにくくなっている。しかし、そうした厳しい状況下でも常に創造の芽は育まれており、新しいプラットフォームや、これまでにない作り手が登場し、世代を超えた共創が活発に行われている。

本講演では、中国の老舗映像コレクティブ、草場地(Caochangdi)ワークステーション主催のオンライン映画祭「フィルム・フォー・マザー」に焦点を当て、パンデミック以降、インターネット上に築かれたプラットフォームにおけるユニークな制作と流通の過程を検証する。「母」をテーマにしたこの映画祭では、母と子、撮る者と撮られる者、見る者と見せる者が千変万化に交替し、融通無碍に交錯する。

特別ゲストとして、同映画祭で高い評価を得た短編処女作『紅娣(Hongdi)』(2023/モノクロ/ 15分)の監督、楊眉(Yang Mei)氏をオンラインでお迎えし、上海の初老女性の婚活を描いた同作を上映する。
[助成:JSPS 基盤研究(C) 23K00224]

秋山 珠子(あきやま たまこ)氏 プロフィール

神奈川大学外国語学部中国語学科准教授。1990年代初めより中国語圏の映画監督・美術家らと多く親交を結び、研究・通訳・翻訳を通して彼らの活動に伴走する。共著に『動物×ジェンダー―マルチスピーシーズ物語の森へ』(青弓社、2024)、『Chinese Cinemas in Translation and Dissemination』(Routledge、2021)、共編著に『華語独立影像観察』1「特集=現代日本と中国インディペンデント映画のコネクション(1989–2020)」(CIFA、2021)、訳書に『侯孝賢の映画講義』(侯孝賢著、みすず書房、2021)、字幕翻訳に『鉄西区』(共訳、王兵監督、2003)など多数。

◎研究発表(2件)
セルフヒーリングのアプローチとしてのインディペンデント映画制作
(Independent Filmmaking as an Approach of Self-healing)
王 馨怡(ワン シンイー)(金沢21世紀美術館)

要旨:
本研究は山岡瑞子の自伝的ドキュメンタリー映画『Maelstromマエルストロム』(2022年)に着目し、一人称視点を通して、9.11事件、東日本大震災、コロナ禍など混乱した大環境における事故、家族や友人の死、家の売却などの様々な出来事を乗り越え、自己救済(self-salvation)とセルフヒーリング(self-healing)の過程を描いた。健常者から障がい者への変化、および制御不能な災害を経験した後の記憶を整理しながら、個人の主体性を際立たせている。また、横断的に活動するアーティストとして、美術館やギャラリーという場を利用し、映画上映と映画に登場する絵画、写真、装置、日記などの作品展示に結びつけている。こうした記憶の担い手である物事の物質性を強調し、観客は監督の数十年にわたる歩みを目撃する「証人」として、そのセルフヒーリングのプロセスを共有する。

戦後日本、映像作品における風景の構築と転 
-瀬戸内海を舞台とする作品を中心にして
永井聖子(名古屋大学 人文学研究科 映像学専攻 博士後期課程3年)

要旨:
今回の発表では、戦後間もない1950年代から1980年代までの瀬戸内海を舞台とする映像作品の中で描かれた風景に注目する。空間論を示したルフェーブルの例では、建造物などにより知覚される「空間的実践」、意図的に空間の役割を操作される「空間の表象」、日々を生きる人々の生きられる空間、メディアによるイメージをも取り込み構築されていく「表象の空間」を3つの空間の次元として提示した。しかし、戦後、映像作品のフレームの中で表現された風景には、これらの既存の空間分析のスケールでは捉えきれない社会的表象としての独自の風景が構築されているのではないかとの仮説を今回の発表では掲げ、その分析に挑むこととする。

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:全学教育棟 本館北棟 406室(研究会会場と同じ)
時間:12:30 – 13:00

◎会場へのアクセス
https://www.nagoya-u.ac.jp/contact/directions.html
https://www.sssj.jimu.nagoya-u.ac.jp/docs/20206nagoya.pdf
名城線をご利用の場合、最寄りは「名古屋大学」駅 1番出口です。
出口後、研究会用の路標に従って北棟までお越しください。

2024年度 中部支部 活動予定

2024年度の研究会を下記のように計画しています

・第 1 回研究会
 10月19日(土)|会場:名古屋大学
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)研究会後、同会場にて総会を開催予定

・第 2 回研究会
 12月頃を予定(オンラインを予定)
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)

・第 3 回研究会
 3月頃を予定(対面を予定)
(研究発表1件、学生作品プレゼンテーションを予定)

2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会

2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会

日時:2024年3月6日(水)13時30分より
会場:名古屋造形大学 講義室1(2階)
開催方式:対面とオンライン(Zoom)のハイフレックス

◎研究会スケジュール(予定)
13:00 – 第3回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表(1件)
 休憩
14:15 – 15:30頃 学生作品プレゼンテーション I
15:45 – 17:00頃 学生作品プレゼンテーション II
17:00 –  閉会あいさつ

◎研究発表
映像アーカイブにとって「コミュニティ」とは何か?
青山 太郎|名古屋文理大学 准教授

要旨:
本発表では「コミュニティ・アーカイブ」の定義と複数の実践事例を検討することを通じて、アーカイブ活動とコミュニティの関係性を論じつつ、映像アーカイブの社会的役割の可能性を考察する。また翻って、今日のメディア環境における「コミュニティ」および「ネイション」とは何かを再考する。

◎学生作品プレゼンテーション
当日は作品上映はせず、制作者の学生による作品解説(3分程度)と、質疑応答(5分程度)を行います。
作品については特設サイトをご参照ください。
◾️◾️◾️学生作品プレゼンテーション 特設サイト◾️◾️◾️
事前に上記の特設サイトに掲載された作品の視聴を推奨します。

<発表者(発表校順)>

◉愛知県立芸術大学
《花人》 4分16秒
 鈴木絢子(美術学部 デザイン工芸科 メディア映像専攻 2年)

◉静岡文化芸術大学
《 きれいなわたし》 2分
 柿山いづる(デザイン学部デザイン学科)

◉静岡理工科大学
《オドロキ》 5分47秒
 先端アート研究室3年(情報学部情報デザイン学科 3年)

◉情報科学芸術大学院大学
《風景を採取する自転車建築》 4分55秒
 門田健嗣(メディア表現研究科2年)
《Observing Variation: in Sliced Loin Hams / 差異の観測: スライスロースハム群》 4分13秒
 森田明日香(メディア表現研究科2年)

◉中部大学
《音色とかまり》 14分
 白井湧宇(人文学部コミュニケーション学科 4年)

◉名古屋市立大学
《鯨》 7分10秒
 CHANG SHICHENG大学院 芸術工学研究科1年)

ー休憩ー

◉名古屋学芸大学
《Trace of Simulations》 2分53秒
 石川真衣(大学院 メディア造形研究科 1年)
《腹鳴恐怖症》 4分18秒
 小沼亜未(大学院 メディア造形研究科 2年)

◉名古屋芸術大学
《IRODORU》 1分23秒
 尾上 優衣(芸術学部 イラストレーションコース 4年)
《Starry night party》 1分3秒
 山田 音羽(芸術学部 メディアデザインコース 4年)

◉名古屋造形大学
《救世サービス》 16分14秒
 澤村 要(造形学部 情報表現領域 4年)
《 インターフェースデザインゼミ 2023年度インタラクティブ作品》1分33秒
 荒川 楓(造形学部 情報表現領域 4年)

◉名古屋文理大学
《9月1日、それぞれの思い》 19分47秒
 佐藤稜真(情報メディア学部情報メディア学科4年)

◉愛知淑徳大学
《THE BUDDY −裏切りの弾丸− 》 9分23秒
 曲直瀬陽紀(文化創造研究科 文化創造専攻 メディアプロデュース専修)

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:名古屋造形大学 講義室1(2階)
時間:12:30 – 13:00

◎会場へのアクセス(名古屋造形大学)
http://bit.ly/3I6QwOy

<公共交通機関でお越しの方>
・市営地下鉄名城線 「名城公園」駅下車。
*現在、名城公園駅工事のため1番出口のみ利用可能です。

<お車でお越しの方>
学内に来客用駐車場はございません。
お車でお越しの際は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

◎中部支部会員以外の方へ
オンラインにて参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
申し込み締め切りは3月3日(日)とさせていただき、研究会前日にZoomリンクをメールにてお知らせします。
https://forms.gle/LqoYHfCELtY9fmT99

◎問い合わせ
 jasias.chubu@gmail.com

2023年度 中部支部 第2回研究会

2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2023年12月17日(日)13時30分より
会場:オンライン(Zoom)

◎研究会スケジュール
13:20 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
 休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ

◎招待講演
デジタルメディアの対話性を利用した映像アーカイブ/データ可視化展示
野口 靖氏

要旨:
歴史映像や民族誌映像アーカイブの利活用は社会的意義が高いが、現状では映像の収集に主眼が置かれ、利活用の選択肢が限られるケースもあり、貴重なアーカイブが十分にに活用されないこともある。しかし、デジタルメディアの「対話的」な特性を活かすことによって、映像アーカイブの新しい価値や社会的意義を生み出すことができるのではないだろうか。
一方、コンピュータのプログラムによるデータ可視化の手法は、客観的な事象の把握を容易にすることによって、社会問題の可視化のための一つの強力なツールとなり得ると考えている。
本講演では、デジタルメディアの対話的な特性を活かした映像アーカイブ展示およびデータ可視化展示について、筆者の実践例を中心に紹介しながらその可能性について論じたい。

野口 靖氏|略歴

野口の全ての活動における関心事は、「私たちが尊厳を持って生きられる社会はどう実現できるか」であり、各プロジェクトの表現手法は、データビジュアライゼーション、ドキュメンタリー映像、体験型インスタレーションの形をとることが多い。

武蔵野美術大学助手を経て渡米。2003年、ニューヨーク大学大学院修了。文化庁芸術家在外研修員。2004年、ポーラ美術振興財団在外研修生としてニューヨークにて活動。2009年、アルス・エレクトロニカ Honorary Mention選出。2013年、第5回恵比寿映像祭出展。2015年、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出。2019年、映像のフィールドワーク展。2023年、東京工芸大学 創立100周年記念展など。現在、東京工芸大学インタラクティブメディア学科教授。

Webサイト:https://yasushinoguchi.org/

◎研究発表(2件)
芸術資料としてのVR (I)
-VRアーカイブビューワー[プロトタイプI]を用いたサウンドインスタレーション作品記録-
池田泰教(愛知県立芸術大学 メディア映像専攻 准教授)

要旨:
近年、現代美術やメディアアート分野において、技術の旧式化や機材の生産終了などの社会的変遷によって作品の長期保存・再展示が困難になるケースが問題となっている。
作品の再制作までを射程とした展示記録資料の一例として、本研究では時間軸を持つ芸術作品の3次元空間情報と、それを体験する鑑賞者の視聴覚情報を仮想空間上に再構成する手法を試みる。発表では実働プロトタイプを用いたサウンドインスタレーション作品の展示記録を紹介し、その有効性を検証する。

コロナ時期からの日本映画業界―映画の多様性・必要性を訴えたプロジェクトの発展
RYDZEK Lucie (リゼック・ルシー)(ロレーヌ大学  CREAT研究所(元2L2S研究所))

要旨:
2020年に始まったコロナ禍で世界中の映画業界が複数の混乱に出会った。日本では、自治体や政府による自粛要請が、劇場だけでなく製作・配給会社にも衝撃を与えた。一方、経産省と文化庁は、補正予算などで「文化芸術活動」を支援した。この際、映画という商品や装置の必要性と芸術性が問われた。この発表では、この時期に現れた映画の多様性・芸術性・必要性を訴えるプロジェクトの発展と活動、そしてその続きを考察する。

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:オンライン(Zoom)
時間:12:30 – 13:00

◎中部支部会員以外の方へ
参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
申し込み締め切りは12月15日(金)、締め切り翌日(研究会前日)にZoomリンクをメールにてお知らせします。

https://forms.gle/LqoYHfCELtY9fmT99

◎問い合わせ
 jasias.chubu@gmail.com

2023年度 中部支部 第1回研究会

2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2023年9月23日(土)13時30分より
会場:中部大学 2522講義室(25号館2階)
〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200番地

◎研究会スケジュール
13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
 休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
 休憩
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)

◎招待講演
映像人類学の話法-蛇行、創発、ジャズー
川瀬 慈氏

要旨:
ストリートの、場末の酒場の、憑依や祭祀の現場の人々の濃厚なつながりややりとり、神や​​精霊とのジャムセッションに突き動かされて撮ってきた。いや、撮らされてきた。被写体は、こちらの意図、企図をまっこうから覆す存在である。また、視聴者も決して受動的ではなく、時には受け取ったイメージからさらなるイメージを創造し、応答し、私を揺さぶり続ける存在でもある。映像をめぐる世界は創発し続けるフリージャズだ。本講演では、主にエチオピアの音楽文化を対象に制作してきた作品や作品をめぐる議論を紹介しつつ、自らの映像話法、及びイメージをめぐる思考の変遷について省察的に考察したい。

川瀬 慈(かわせ いつし)氏 プロフィール

1977年岐阜県生まれ。国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授。エチオピアの吟遊詩人の映像人類学研究を基軸に、アフリカと日本における芸能、宗教、祭祀等に関する映像作品の制作に従事する。主著に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、2018年、第6回鉄犬ヘテロトピア文学賞)、『エチオピア高原の吟遊詩人 うたに生きる者たち』(音楽之友社、2020年、第43回サントリー学芸賞、第11回梅棹忠夫・山と探検文学賞)、詩集『叡智の鳥』(Tombac/インスクリプト、2021年)。国際ジャーナル TRAJECTORIAの編集及び、Anthro-film Laboratory の運営を行う。毎日放送番組審議会委員。
所属:国立民族学博物館、総合研究大学院大学

◎川瀬慈 上映会+ミニレクチャー
研究会とは別日になりますが、中部大学 人文学部 コミュニケーション学科により関連イベントが企画されています。
 日時:9/19(火) 13:35~15:05
 場所:中部大学50号館1階 5011講義室
 主催:中部大学 人文学部 コミュニケーション学科

◎研究発表(2件)
日本アニメと中国の関係ードラえもんを中心にー
趙 爽(名古屋大学 人文学研究科 博士前期課程2年)
要旨:
本発表では、アニメ流通とメディアの変容に注目し、『ドラえもん』を例に、その世代を超えた受容現象を通じて日本アニメと中国の関係を探求する。中国の多様なメディア・プラットフォームにおける『ドラえもん』の流通・受容を分析し、日本アニメ作品の表象とメディア流通における特徴は、中国における経済的・政治的な側面とどのように関わってきたのかを明らかにする。

撮影者のまなざし ~写真撮影の動機をめぐる映像3部作の考察~
樋口 誠也(名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助教)
要旨:
私たちは常に撮ろうとして見ているわけではなく、何かを見てしまった時にカメラを向ける。しかし、目の前の対象に目と意識を向けていたはずが、カメラを挟むことで、撮影者の意識はフレーム内をいかに構成するかという問題に置き変わる。そして、対象を画像(イメージ)へ変換する。写真撮影という、イメージを生成・収集する行為はどのような動機で起こっているのか、撮影者の立場から考察を試みた3つの作品について、発表・解説する。

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:2522講義室(25号館2階)(研究会会場と同じ)
時間:12:30 – 13:00

◎会場へのアクセス
https://www.chubu.ac.jp/about/location/

<お車でお越しの方>
・東名高速道路春日井インターチェンジより約5分

<公共交通機関でお越しの方>
・JR中央本線「神領」駅北口「中部大学バスのりば」から名鉄バス中部大学線で約10分
・JR中央本線/愛知環状鉄道「高蔵寺」駅 北口 8番乗り場から名鉄バス「中部大学」行き
*バスの時刻表は、上記のURLから検索できます。
*9/23は休日ダイヤ運行

・バス利用でも自動車利用でも正門よりお入りください。
・自動車利用の場合は、正門にいる守衛に映像学会中部支部研究会参加の旨を伝えてください。

2023年度 中部支部計画

中部支部では、2023年度の研究会を下記のように計画しています

・中部支部 第 1 回研究会
 9月23日(土)|会場:中部大学
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)研究会後、同会場にて総会を開催予定

・中部支部 第 2 回研究会
 12月17日(日)|会場:オンライン(担当校:名古屋学芸大学)
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)

・中部支部 第 3 回研究会
 日程は今後調整(2月末〜3月を予定)|会場:名古屋造形大学
(研究発表1件、学生作品プレゼンテーションを予定)

2022年度 中部支部 第2回研究会

2022年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会

日時:2023年3月5日(日)13時30分より
会場:愛知県立芸術大学  新講義棟 大講義室
〒480‒1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1‒114

◎研究会スケジュール(予定)
13:15 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表(1件)
 休憩
14:15 – 15:20 学生作品プレゼンテーション I
15:30 – 16:20 学生作品プレゼンテーション II
16:20 – 閉会あいさつ

◎研究発表
角川映画の予告編とメディアミックス
北嶋玲子(名古屋大学大学院 人文学研究科 映像学専攻 修士課程2年)

要旨:
予告編は長年日本映画史において機能し続けている。しかしながら、これまで予告編はあくまで映画を宣伝するための映像メディアとして二次的なものと捉えられ、学術的に言及されてこなかった。そこで、本研究は1970年代から1980年代の角川映画の予告編に焦点を当ててその特徴と機能性を考察し、異なるメディアと結合し、その特性を内在化することによって発展してきたことを明らかにする。

◎学生作品プレゼンテーション
当日は作品上映はせず、制作者の学生による作品解説(3分程度)と、質疑応答(5分程度)を行います。
作品については特設サイトをご参照ください。
https://sites.google.com/view/jasias-chubu2022
事前に上記の特設サイトに掲載された作品の視聴を推奨します。

<発表者(発表校順)>
◉愛知淑徳大学
《「撮る」を撮る》 10分40秒
渡辺実希子(創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 4年)
《革命前夜》 3分4秒
水野晋作/片山竜斗/大西創一朗(創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 4年)

◉静岡理工科大学
《 先端アート研究室2022年度3年生共同制作作品》 2分41秒
先端アート研究室3年生(先端アート研究室 3年生)

◉情報科学芸術大学院大学
《めぐり雑景図 二》 7分43秒
西尾秋乃(メディア表現研究科 前期博士課程1年)
《あなたとは出会わなくても良かったかもしれません 02》 9分25秒
宮﨑那奈子(メディア表現研究科 前期博士課程2年)

◉椙山女学園大学
《「夜が引いていく]-動画によるコスプレ表現の提案 ―撮影方法・編集の工夫による動画制作の実践から―》 2分29秒
山村咲季(文化情報学部 メディア情報学科 4年)
《飼い犬と飼い主の視点から世界をみる》 2分53秒
神谷梨央(文化情報学部 メディア情報学科 4年)

◉名古屋学芸大学
《肉にまつわる日常の話》 4分25秒
石川真衣(メディア造形学部 映像メディア学科 4年)
《ジグリング》 2分35秒
小沼亜未(大学院 メディア造形研究科 1年)

◉名古屋芸術大学
《すがれる4月》 1分46秒
長坂 泉美(芸術学部 芸術学科 メディアデザインコース 4年)
《NOA’s ARK》 2分28秒
宮田 果奈(芸術学部 芸術学科 メディアデザインコース 4年)

◉名古屋文理大学
《Public》 6分23秒
野村隆也(情報メディア学部 情報メディア学科 4年)

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会 ※幹事メンバーのみ
12:30-13:00(場所:新講義棟 大講義室)

◎会場へのアクセス(愛知県立芸術大学)
http://bit.ly/3I6QwOy
<お車でお越しの方>
学内駐車場をご利用ください。(無料)
・東名高速道路 長久手ICから約5分

<公共交通機関でお越しの方>
・市営地下鉄東山線「藤が丘」駅下車、東部丘陵線(リニモ)に乗り換え「芸大通」駅下車 徒歩約10分
・市営地下鉄東山線「本郷」駅又は「藤が丘」駅からタクシーで約15分

◎問い合わせ
 jasias.chubu@gmail.com

2022年度 中部支部 第1回研究会

2022年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会

日時:2022年10月1日(土)13時30分より
会場:名古屋文理大学 FLOSホール(FLOS館 3階)
〒492-8520 愛知県稲沢市稲沢町前田365

◎研究会スケジュール(予定)

13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
 休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
 休憩
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)

◎招待講演
ポストメディア時代のテレビの可能性
阿武野 勝彦氏

要旨:
カメラの小型化、低価格化がすすみ、またインターネットが普及した今日の情報環境において、「映像」はテレビ局や映画会社だけが扱えるものではなくなっている。あるいはメディア業界もそれに応じてさまざまに変化しているように見える。しかし、映像の民主化、あるいはジャーナリズムの民主化が実現されているかというと、必ずしもそうではないように思われる。
そうしたなかで、ドキュメンタリー作品を劇場公開しつづけている東海テレビの仕事は今日のメディア環境において一種の特異点であり、来たるべき時代のメディアのあり方を想像するための重要な手がかりを提供するものであるように考えられる。
この講演では東海テレビ放送ゼネラル・プロデューサーの阿武野勝彦氏を招き、これまでに携わってこられた仕事を振り返りながら、テレビマンとしてこれからのメディアと社会の関係をどのように捉えられているかをお話しいただく。

阿武野勝彦(あぶの・かつひこ)氏 プロフィール

1959年静岡県伊東市生まれ。81年同志社大学文学部卒業後、東海テレビに入社。アナウンサー、ディレクター、岐阜駐在記者、報道局専門局長などを経て、現在はゼネラル・プロデューサー。2011年の『平成ジレンマ』以降、テレビドキュメンタリーの劇場上映を始め、『ヤクザと憲法』『人生フルーツ』『さよならテレビ』などをヒットさせる。18年、一連の「東海テレビドキュメンタリー劇場」が菊池寛賞を受賞。著書に『さよならテレビ——ドキュメンタリーを撮るということ』(平凡社新書、2021年)。

研究会と別日となりますが、下記の上映会が企画されています。
あわせてご参加ください。

『さよならテレビ』上映会
 ●英語字幕版
 ●プロデューサー阿武野勝彦氏のトークあり
 ●日時|10月17日[月]17:00-19:30
 ●会場|名古屋大学文系総合館7階カンファレンス・ホール
 ●予約不要
 ●問合せ先: joeikai2022@gmail.com

◎研究発表(2件)
2020年代初頭の記憶について再考する作品展示
小寺 諒 会員(愛知淑徳大学 助手)
要旨:
私は作品「Unforgettable Times」の展示を通して、2020年代初頭の記憶について再考する試みを行ってい る。新型コロナウイルス感染症との共存状態に慣れた私達は、人がほとんど消えた繁華街といった2020年頃 の特異な光景を、もう忘れかけているのではないだろうか。そこで、感染拡大期の記憶について再考する作 品展示を、二度実施した。発表では、その過程や結果について報告する。

『Traffic』ー身体感覚の延長としての映像表現
伊藤 仁美 会員
要旨:
個展『Traffic』と関連作品による作品について発表。
ぼうっと佇んでいる状態の意識の形態をテーマに、身体感覚の延長として映像表現を繰り返し試みている。
パーソナルスペースを強く感じる視点から、個々の体験・記憶が想起されるイメージを元に再構築している。

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場: FLOS館 3階 F304演習室
時間:12:30 – 13:00  

◎会場へのアクセス
名古屋文理大学
名鉄名古屋本線「国府宮」駅より 徒歩15分
名鉄バスで5分(「アピタ稲沢店」「矢合観音前」行き、「稲沢町前田」下車徒歩1分)
*徒歩の方はキャンパス西側の正門よりお入りください。
*駐車場入口はキャンパス西側にございますが、利用台数が限られているため、可能な限り公共交通機関をご利用ください。
https://www.nagoya-bunri.ac.jp/about/access/

2022年度 中部支部計画

中部支部では、2022年度の研究会を下記のように計画しています


・中部支部 第 1 回研究会
 10月1 日 (土)|会場:名古屋文理大学
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)研究会後、同会場にて総会を開催

・中部支部 第 2 回研究会
 3月5日 (日)|会場:愛知県立芸術大学
(研究発表1, 2件、学生作品プレゼンテーションを予定)

2021年度 中部支部 第2回研究会

2021年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2022年3月5日(土)13時30分よりオンライン開催
担当校:愛知淑徳大学

◎研究会スケジュール
13:15 –  受付開始
13:30 –  (配信開始)開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表(1件)
休憩 5分
14:10 – 15:10頃 学生作品プレゼンテーション I
休憩 5分
15:15 – 16:20頃 学生作品プレゼンテーション II
16:20 –  閉会あいさつ
16:25  終了予定

◎研究発表

『Moving Text -映画資料を読む-』における資料活用と展覧会設計
池田泰教会員(静岡文化芸術大学 講師)

要旨:
「Moving Text -映画資料を読む-」は静岡文化芸術大学 図書館・情報センターが所蔵する映画資料を用いた展覧会である。
2013年に静活株式会社より寄贈された約5000点の映画資料と静岡・浜松地域に現存する1930年代-2000年代の文献資料をもとに〈地域と映画文化〉〈パンフレットの世界〉〈制作の舞台裏〉という3つのセクションを設け、約120点を公開した。
展示資料群は同一タイトルの準備稿、決定稿、現場での書き込み跡を持つものを中心に取り上げ、1つのテキストの変遷と資料間の関係を読み解く構成としている。
また空間設計においては、脚本資料の持つ「イメージの想起」という役割を展覧会の主体験とするために、会場に抽象化された風景を作り出し、その中に点在する資料を手に取って読む設計がなされている。約100種のパラメトリックデザイン(同構造違サイズ)による什器を要素とした設計過程では3Dシミュレーターを用いた試行錯誤とプロセスアーカイブが行われた。本論では文献資料活用の一例として展覧会の全体構想から設計、施工、実施までの一連のプロセスを報告する。

◎学生作品プレゼンテーション
作品上映は行わず、Zoomの画面共有を利用し、制作者の学生による作品解説(3分程度)と、質疑応答(5分程度)を行います。

<発表者(発表校順)>
◉愛知淑徳大学
《Habit(us) 1999》 4分51秒
滝澤美佳(創造表現学部創造表現学科メディアプロデュース専攻 4年)

◉静岡文化芸術大学
《CONNECTION》 4分50秒
南川創(デザイン学部/デザイン学科/ビジュアル・サウンド領域 4年)
《Strange Inventor》 2分55秒
広瀬太郎(デザイン学部/デザイン学科/ビジュアル・サウンド領域 4年)

◉情報科学芸術大学院大学
《 岐阜の片隅で記録する試み #3「高校で行われた凧揚げ大会の会場」》 14分32秒
宮﨑那奈子(メディア表現研究科 M1)

◉椙山女学園大学
《てのなかにおさまるあそび》3分07秒
岡美里(文化情報学部メディア情報学科 4年)

◉中部大学
《荒れのち晴れ》 4分21秒
杉浦妃菜里、田中一葉(人文学部コミュニケーション学科 1年)

◉名古屋学芸大学
《包/つつむ》 5分36秒
小沼亜未(メディア造形学部 映像メディア学科 4年 パフォーマンス領域 / インスタレーション領域)
《天の麓》 4分26秒
日比野曜(メディア造形学部 映像メディア学科 インスタレーション領域 4年)

◉名古屋芸術大学
《どこでも恐竜展~好奇心を育てる子ども向けワークショップ~》 3分
東元佐穂(芸術学部 芸術学科 デザイン領域 メディアデザインコース 4年)

◉名古屋市立大学
《Ghoul》 12分
芸術工学部学生有志グループ制作(芸術工学研究科/ 映像と映像制作グループ制作 1-4年生と大学院生)

◉名古屋文理大学
《怪物の明察》 90分(予告編2分)
倉知駿 (情報メディア学部 4年)
《kokoniaru》 10分(オリジナルは写真集)
野村隆也 (情報メディア学部 3年)

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会(オンライン)※幹事メンバーのみ
12:45-13:15