2021年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2022年3月5日(土)13時30分よりオンライン開催
担当校:愛知淑徳大学
『Moving Text -映画資料を読む-』における資料活用と展覧会設計
池田泰教会員(静岡文化芸術大学 講師)
要旨:
「Moving Text -映画資料を読む-」は静岡文化芸術大学 図書館・情報センターが所蔵する映画資料を用いた展覧会である。
2013年に静活株式会社より寄贈された約5000点の映画資料と静岡・浜松地域に現存する1930年代-2000年代の文献資料をもとに〈地域と映画文化〉〈パンフレットの世界〉〈制作の舞台裏〉という3つのセクションを設け、約120点を公開した。
展示資料群は同一タイトルの準備稿、決定稿、現場での書き込み跡を持つものを中心に取り上げ、1つのテキストの変遷と資料間の関係を読み解く構成としている。
また空間設計においては、脚本資料の持つ「イメージの想起」という役割を展覧会の主体験とするために、会場に抽象化された風景を作り出し、その中に点在する資料を手に取って読む設計がなされている。約100種のパラメトリックデザイン(同構造違サイズ)による什器を要素とした設計過程では3Dシミュレーターを用いた試行錯誤とプロセスアーカイブが行われた。本論では文献資料活用の一例として展覧会の全体構想から設計、施工、実施までの一連のプロセスを報告する。
作品上映は行わず、Zoomの画面共有を利用し、制作者の学生による作品解説(3分程度)と、質疑応答(5分程度)を行います。
<発表者(発表校順)>
◉愛知淑徳大学
《Habit(us) 1999》 4分51秒
滝澤美佳(創造表現学部創造表現学科メディアプロデュース専攻 4年)
◉静岡文化芸術大学
《CONNECTION》 4分50秒
南川創(デザイン学部/デザイン学科/ビジュアル・サウンド領域 4年)
《Strange Inventor》 2分55秒
広瀬太郎(デザイン学部/デザイン学科/ビジュアル・サウンド領域 4年)
◉情報科学芸術大学院大学
《 岐阜の片隅で記録する試み #3「高校で行われた凧揚げ大会の会場」》 14分32秒
宮﨑那奈子(メディア表現研究科 M1)
◉椙山女学園大学
《てのなかにおさまるあそび》3分07秒
岡美里(文化情報学部メディア情報学科 4年)
◉中部大学
《荒れのち晴れ》 4分21秒
杉浦妃菜里、田中一葉(人文学部コミュニケーション学科 1年)
◉名古屋学芸大学
《包/つつむ》 5分36秒
小沼亜未(メディア造形学部 映像メディア学科 4年 パフォーマンス領域 / インスタレーション領域)
《天の麓》 4分26秒
日比野曜(メディア造形学部 映像メディア学科 インスタレーション領域 4年)
◉名古屋芸術大学
《どこでも恐竜展~好奇心を育てる子ども向けワークショップ~》 3分
東元佐穂(芸術学部 芸術学科 デザイン領域 メディアデザインコース 4年)
◉名古屋市立大学
《Ghoul》 12分
芸術工学部学生有志グループ制作(芸術工学研究科/ 映像と映像制作グループ制作 1-4年生と大学院生)
◉名古屋文理大学
《怪物の明察》 90分(予告編2分)
倉知駿 (情報メディア学部 4年)
《kokoniaru》 10分(オリジナルは写真集)
野村隆也 (情報メディア学部 3年)